内装のこだわり、雰囲気が高額売却の決め手に
レストラン・カフェ・バーともに、出店を希望される方が多くいらっしゃいます。特に、カフェは飲食店のなかでも比較的開業しやすく、カフェ人気も相まって、早期に売却できることも。
高額売却のポイントになるのは、内装です。開業を希望される方のイメージにあった内装・雰囲気であると、取引が進みやすくなるでしょう。
- レストランでは、冷蔵庫や製氷機、食器洗浄機をはじめ、スチームコンベクション、サラマンダー、グリドル、ワインセラーなど、専門性が高く、高額な厨房機器が必要になります。こうした機器がそろっていて、メンテナンスが行き届いていると、ほかの業態への転用性も高くなるため、高額売却につながりやすくなります。
- 比較的回転のよい店を目指すのか、長時間まったりと楽しむことができる店にするのかなど、コンセプトによっても変わってきますが、「お客様を効率よく配置できる」「可動テーブルが多く融通がききやすい」など、席効率のよいレイアウトだと取引が進みやすくなるでしょう。
- ほかの業態に比べて、高級感やムードのある内装が好まれます。清掃が行き届いて清潔感あふれる状態の店舗はもちろんポイントが高いですが、改装まもない新しい状態の内装も高い人気があります。独創的すぎると買い手がつきにくいこともありますが、出店希望者の好みにあえば高額売却の可能性もあるでしょう。
- 排水に含まれる油が直接下水道に流れこむのを防ぐグリーストラップが設置されていないと、保健所検査が通らないこともあります。 グリーストラップが設置されていないと、排水管を定期的に高圧洗浄で清掃をしなければならない場合もあり、敬遠されがちです。新設するには大規模な工事が必要になることもあるので、グリーストラップがあらかじめ設置されていると、高額売却のポイントになります。
- カジュアルな若者が集まるエリアに気軽に入りやすい雰囲気のカフェ……エリアのイメージと店のコンセプトがあっていると、集客力もアップします。そのエリアに集まる似たテイストの雑貨店や衣料店などのお客様が、そのまま自店のお客様になることも。競合店も多くなりがちですが、出店エリアはカフェにとって特に重要なポイントになります。
- カフェでは全面積の2割厨房・8割ホールというのが、一般的な配分になります。1人用、2人用、3人用、4人用……と、人数別にどのような配置であれば快適にお客様に過ごしていただけるかというイメージがわく店舗の大きさであると、売却しやすくなるでしょう。
- 古民家風、ナチュラル系、ペット同伴OKなど、カフェにはこだわりのコンセプトがつきものです。コンセプトがしっかりしていて、内装にも反映されている店舗では、開業希望の方の好みとぴったりあった場合にスムーズに取引が進みやすくなります。さらに天井が高い物件は、開放的な空間を作り出すことができるので、人気があります。
- カフェの場合、ガスではなく電気で調理していたり、排水にグリーストラップを設置していなかったりする物件もあります。ガスの引きこみやグリーストラップの新設には、大規模な工事が必要になることも。レストランなどへの転用も難しくなるので、ガスの引きこみがあり容量も十分なこと、グリーストラップが設置されていることは、高額売却のポイントになります。
- 実は競合店が多いほど高値がつきやすいのが、バーの居抜き物件の特徴です。競合店が多いということは、集客力がある立地である証。少々賃料が高値であっても、買い手がつきやすいでしょう。
- 少人数のスタッフで開店したいという希望が多いのが、バーのもうひとつの特徴です。そのため、店舗は広すぎず、ひとりでも切り盛りできる規模が好まれます。
- バーの開店希望者は、店内のイメージを大切にします。オーセンティックなバーにしたい、ジャズ演奏が楽しめるバーがいいなど、カウンターや客席などの配置、内装が開店希望者の好みにあっていれば、取引がスムーズに進みます。